アニメ「BRIGADOON まりんとメラン」公式サイト

ストーリー

第9話 ピンク・フライト

 最近少し調子がおかしい純。その日も男性からかかってきた電話の後、物思いに沈んでいた。いつもより早めに銭湯に向かうが、丁度そこに、萌をつれてまりんもやってくる。
 大人っぽい純の姿に憧れるまりんと萌。その後も萌が熱い湯にのぼせたりといったハプニングもあったものの、のんびりと入浴を楽しむ3人。そしてまりんは、純が不倫関係の男から駆け落ちしようと誘われ思い悩んでいたことを聞かされ驚くのだった。
 その頃銭湯の地下からは、敵モノマキア、リュンマの魔の手が迫っていた。口からピンクの流動体を吐き出し、銭湯を大量のピンクの雲で覆ったリュンマは、その浮力を利用して建物ごとまりんを連れ去ろうと企てる。まりんはシャンプー瓶と間違えて持ってきたポイクンを呼び出し、萌を救出し、銭湯から脱出するための行動を開始する。

第10話 大怪獣、燦爛!

 懸賞に当選し、まりんはモトと2人で大阪万博に向かうことになった。
 空を覆い尽くすブリガドーン発生がもたらした社会不安の影響か、万博の人出は今一つだが、そんなことはまりんに何の関係もない。疲れたから一人で見ておいでというモトの言葉に甘えて、会場中を見物して回るまりん。そこに何故かロロが現れる。導かれるまま足を踏み入れたパビリオンには、金色のアンプル状の物体が飾られていた。
 その時突如、太陽の塔が、そして様々なパビリオンが怪物化し、人々を吸い込みはじめた。巨大なパビリオンと激しい戦闘をはじめたメランも、戦いの最中にガスパビリオンの中に飲み込まれてしまった。絶体絶命の中、まりんは金色のアンプルのことを思い出す。そこには新たな仲間が封じられていた。

第11話 やぶれた傘、闇の雨

 降りしきる雨の中、長屋ではモトの通夜が行われていた。屋根の上では、一人雨に濡れながら膝を抱えるまりん。悲しみとショック、モトの死は自分が大阪に連れて行ったせいだという思い込みで、食事も一切とろうとしない。心配して言葉をかけたメランにもつらく当たってしまう。哀しい表情でアンプルに戻るメラン。
 お悔やみにやってきた担任の先生は、まりんに身寄りの無い子供を受け入れる施設に入ることすすめる。しかし長屋から離れたくないまりんは、雨の中に飛び出して行く。
 いつしか根津神社の祠の前に辿り着くまりん。そこに、追いかけてきた萌がかぼそい声をかける。先生との話を聞いた萌は、まりんがどこにも行かなくていいようにと自分の貯金箱を差し出す。だがそれは、お互いの暮らす世界が違うということを、まりんにまざまざと突きつける行為でもあった。

第12話 漆黒からの巣立ち

 モトの死からなかなか立ち直ることができないまりん。そんなある日、長屋に焦燥しきった一人の女が現れた。女は娘が万博会場の騒動で命を落としたことを告げると、まりんの首締め上げはじめる。抵抗できず、なすがままのまりんだが、すんでのところでみどりに救われるのだった。
 自分がいることにより人々が災厄に見舞われ、それ故に殺してしまいたいほどの憎しみを抱かれていることを身を持って知らされたまりんは、アンプルから呼び出したメランに弱々しく問いかける。「私、どこにいればいいの?」。しかしそれに答えたのはロロ。「ブリガドーンに帰るんだ」との言葉に、まりんは戸惑う。
 そこに現れるアメリカ大統領の使者。なんと彼らは、アポロ11号に乗ってくれとまりんに告げるのだった。

第13話 天井暗黒世界

 まりんと3人のアメリカ人宇宙飛行士を乗せたアポロ11号は、見事ブリガドーンに着地した。しかし人の常識を超えたブリガドーンの世界に遭難してゆく飛行士たち。まりんは世界を崩壊から救う鍵=クレイスとして、一人で中枢都市を目指すことに。
 その道のりは険しく、あらゆるモノマキアが行く手を遮り、ようやくたどり着いた中枢都市ではパイオンが待ち受けていた。
 クシャトーン、ポイクン、そしてメランの力で障害を乗り越え、何とか中枢都市の深部へとやって来るまりん。そこでクレイスとしての役目を果たすべく、人型の鍵穴の中に寝転がり、ついに世界を救う仕組みが発動されるかと思いきや、不気味な鳴動があたりを包む。それはまさかの拒否反応、世界を救うはずだったまりんの行動は、事態を意外な方向へと進展させてゆくことになる。

第14話 千紫万紅の果てに…

 ブリガドーンでは中枢議会が召集され、ロロもこれに出席していた。メランとまりんが都合よく現れたことに対し、中枢内に裏切り者がいるとするパスカ実行委員長レレの指摘に、議会でのロロの立場は悪くなる。
 生体管理委員長ララが開発した遠方視覚化モノマキア、ホランによって、これまでファニーワールド=地球で起きた出来事の映像記録が議員たちに公開される。
 世界の崩壊を食い止めるためのパスカの日、その要となるクレイス、そしてクレイスは今、人間として育てられているということなど、さまざまな事実が明かされて行く。
 その頃、まりんとメランは、ある海岸に流れ着いていた、そこはサブマトン・カラー。ブリガドーンと地球の間に存在する世界であった。

第15話 極彩サヴマトン・カラー

 メランの回復を待ちつつ、まりんたちはサヴマトン・カラーの探検をはじめていた。
 夏と冬が同時に存在する地では雪だるま状の住人と出会い、またある森では、幻覚のチョコの実を食べ、幻覚に襲われるまりんとメラン。まりんを救うため、メランが同種の実のエキスを口移しで飲ませる手段をとったことを知り、恥ずかしさを覚えるまりん。
 やがてまりんたちは、この世界の主を自称するクロマと出会う。
 クロマの住む塔の上で、ほんのひととき、落ち着いた時間を過ごすまりん。思い出すのは、長屋のみんな、学校の友だちが住んでいる地球のこと。辛いことはたくさんあったが、それでも地球は、まりんの心のどこかでやはり故郷なのだ。

第16話 金ぴかの約束

 まりんは本物のクレイス、つまりマリーンでは無い。「私は誰?何処に帰ればいいの…」。
 自分自身の居場所がわからなくなった不安から、まりんは地球に戻ることをためらうが、そんなまりんに、世界を救うため、自分自身の意志としてもう一度地球に戻らなければならないと告げるメラン。その想いに心を打たれ、やがてまりんも帰郷の意志を固める。
 サヴマトン・カラーとクロマに別れを告げるまりん。そんなまりんに、クロマは赤い珠の付いた首飾りをお守りとして託す。
 そして秘密の抜け穴を通り、日本に戻るまりんとメラン。
 だが、ようやく辿り着いた故郷の様子は一変していた。

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