アニメ「BRIGADOON まりんとメラン」公式サイト

ストーリー

第1話 出会いは浅葱色

 時は高度経済成長期の日本。よく知られている過去とは何処が少し違う東京。下町の長屋で暮らすまりんは、今朝も家計を助けるために、元気に朝刊の配達に勤しんでいた。
 同じ日、学校の朝礼で作文コンクールの表彰を受けるまりん。だがその時突然、空全体を被い尽くすように蜃気楼が現れた。この謎の現象に世界は騒然とする。
 学校は休校となりまりんは長屋へと帰るが、そこに、上空の蜃気楼から落ちてきた怪物体が襲い来る。必死で逃げるまりんは、いつしか根津神社の祠の中に。追い詰められた恐怖から、思わず御神体であるアンプルを投げつけると―――中からは、メランと名乗る青い戦士が現れ、まりんのことを守り始めた。

第2話 紺碧なるモノマキア

 まりんを救ったメランを長屋の住人たちはあたたかく迎える。メランは自分が空に出現した世界ブリガドーンからきた生体兵器であり、まりんを守るという使命があると告げる。
 翌日、滅茶苦茶になった根津神社の後片付けに行ったメランは、そこで煙草を吸っていた同級生の丹膳と一信を見つける。注意するまりんに、逆にスカートめくりをしようと迫る一信。まりんを守ろうと、銃と剣で攻撃するメラン。そんな生体兵器としての一面に、まりんは戸惑いを隠せない。
 そこに、またもや襲い来る敵。電撃モノマキアのブロンテ3兄弟。
 まりんを守るため、メランは死闘を繰り広げる。

第3話 鈍色き雲間から

 いつもの朝。一緒に学校にいこうと萌が迎えにきてくれた。まりんが敵モノマキアの標的にされていることを知った萌は、自分は非力だがいつでもまりんの味方であると告げる。互いにテレながらも、友情を噛み締めあう二人。
 しかし学校では、まりんがメランを操って人を襲わせているという噂が流れ、冷たい視線にさらされる。特にA子をリーダーとする意地悪3人組は、執拗にまりんを責め立てる。
 耐えるまりんだが、親友の萌にまで危害が及び、エスカレートする陰湿ないじめのような仕打ちに、ついにメランを開放。
 しかしそれにより、まりんの学校での立場はさらに悪化してしまうのだった。

第4話 虹をもとめて

 学校での騒動を受け、登校しづらくなってしまったまりん。優しく見守るモトや、気持ちを気遣うメランの言葉にも今は答えられず、ひとり雨の街へと出て行ってしまう。
 不忍池でたたずむまりん。そんなまりんに声をかけてきたのは同じ学校の先輩、みどりだった。クラスで孤立するつらい気持ちを告白するまりんに、みどりは萌のことを語り、「周りが敵でも助けてくれる、そんな友だち1人いれば充分じゃないか」と励ましてくれる。
 するとその時、不忍池から巨大な半透明の怪物が姿を現した。液体モノマキアのヒュドルだ。だが、まりんの手元にはアンプルはない。上野公園を逃げ回るまりんに、アンプルを持って現れたのは萌だった。

第5話 ソーダ色の空の下

 一緒に登校するべく、まりんは萌を家まで誘いに行く。だが、長屋の人間との付き合いを良く思わない母親はそれを許してはくれない。
 仕方なく一人学校に向うまりん。学校での孤立はまだ続いており、しかもメランとまりんの関係を怪しむ警察までが現れる始末。反発するものの、長屋に危害が及ぶことを心配したまりんはやむなくパトカーに乗る。
 そこに襲い来るスナイパーモノマキア、ネポン。現れたメランによって難を逃れたまりんはそのまま逃亡する。
 警察の目から逃れ、独自にメランやブリガドーンのことを調べるまりん。しかし追いすがるネポンの銃口は、確実にまりんを照準に捉えていた―――

第6話 銀灰の訪人

 まりんは、長屋で銃を構えた警官隊に包囲されてしまった。連行されようとするまりんを助けようと抵抗する住人たちだが、あっさり玉砕。メランさえも傷つく状況を見て、まりんは大人しく連行されることを同意する。
 警視庁の取調室で執拗な尋問を受け、ついには監房に入れられてしまうまりん。だがそこに問題を起こして警察に連れて来られていたみどりが現れ、まりんを救い出してくれる。
 取り上げられていた、メランのアンプルを取り戻し、逃げ出すまりんとみどり。
 それと時を同じくして、警視庁を襲撃する謎の存在があった。
 最強の銃剣士パイオン・シルヴァー。パイオンはメランを見つけ、容赦なく襲い掛かってくる。

第7話 赫赫たる決戦

 パイオンの攻撃で絶体絶命のメラン。だがまりんの加勢により九死に一生を得る。
 パイオンはその場から飛び去って行き、その後、長屋の連中も駆けつけ、まりんは警察から逃げ出すことに成功するのだった。
 翌日、警察が再び長屋にやって来る。日本政府としてまりんとメランには一切干渉はしないことが伝えられたそのとき、突如パトカーの上に野球場のスコアボードが降って来た。
 それはパイオンからメランに宛てた果たし状だった。心配するまりんに、メランは「絶対に帰って来る」という固い約束を交わし、一人決戦の場へと赴く。
 誰もいない後楽園球場で相見えるメランとパイオン。銃剣士としての誇りをかけた激しい戦いの火蓋が切って落とされた。

第8話 海が紫紺に染まる夜

 夏休み。どこかに遊びに行く余裕もなく退屈していたまりんに、メランは萌を誘って遊びに行こうと提案する。大喜びのまりんは萌を誘って海に行くことにするだが、萌の母親からはまた門前払いにされてしまう。そこでまりんは、母親に見つからないように、夜に出かけることを提案する。
 その晩、まりんと萌はメランに抱えられて、夜の海へと出発する。3人は静かな砂浜を見つけそこで臨海学校をはじめるのだった。
 だがメランは、突然薪を探してくると言い残して飛び立ってしまう。メランは敵の出現を察知したのだが、せっかく楽しんでいるまりんたちの気持ちを思い、黙って任務に向かったのだった。

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